「ムダを減らせば、仕事は最速で回る」
タイトルの通り、1秒でも速く成果を上げることができれば時間を短縮することができる。
つまり、「時間を支配する」ということだ。
しばられて身動きがとれないあなたに
仕事に限らず、物事のスピードを上げていく最も効率の良い手段は「減らすこと」、「捨てる基準」を決めてあとは実行するだけと著者言う。
最もだ。
あれもこれもと、やっていたら時間がいくらあっても足りない。
とは言え、やらないことを決めなければ前に進めない。捨てることの本質は、単に気持ちがスッキリするからではなく、自分にとって何が本当に大切なのかに気づくことにあります。
P4
いま、集中すべき仕事に集中する
もし、「どうやったら仕事や人生がうまくいくのか?」と聞かれたら、私は迷わず「集中すべきことに集中すること」と答えます。
集中こそが、本人の想像をも超える、圧倒的な偉業を成し遂げる唯一の方法なのです。(中略)アップルのティム・クックCEOは、生前のスティーブ・ジョブズを振り返って「いつもレーザービームのように集中していた」と評しています。
P18
「集中している状態」とは、「集中しないことを決めて、その別れを受け入れている状態」とも言えます。
(中略)
身の回りをシンプルにして正しい仕事に力を注ぐのと、間違った仕事に力を注ぐのとでは、その効果は何十倍、あるいはそれ以上も変わってきます。「集中すべき仕事に集中する」ことは、とてつもないインパクトを生み出すのです。P20
この集中することの大切さを説く文章を読んだ時に目が開かれた気がした。過去を振り返っても、時間を忘れるほど物事に没頭した時の集中力は確かに強かった。
雑念が入ると、一気に集中力が削がれる。
アスリートがよく言うように「集中!集中!」と仕事中の自分に言い聞かせたい。事実や合理性で判断する
安定した意思決定を行うには、事実や合理性で判断することも大切です。あらゆる物事が事実や合理性で判断されることで、チーム内における仕事のクオリティーも圧倒的に高く保つことができるのです。
事実や合理性による判断は、多くの人にとって公平であり、プロセスの透明性が高く、結果として多くの人にチャンスをもたらすことにもつながるのです。
P40,P41
仕事に「思い出」はいらない
個人として思い出を持つこと自体は悪いことではありません。しかし、仕事の面で、思い出にひっぱられて斬新なアイデアや商品が生まれにくくなる危険性もあります。(中略)ちなみに驚異的な営業利益率、トップクラスの平均年収を誇るキーエンスは、滝崎武光会長の「会社に思い出は不要」との方針をもとに、創業時の商品やアフターサービスの必要がなくなった過去のモデルもすべて廃棄しているそうです。
P44
実績がある人ほど、過去の栄光に縋るもの。大事なのは過去ではなく今と未来だということを教えてくれた言葉。
別れる勇気を持つ
別れるにあたっては当然、それを「決断する勇気」が必要になります。(中略)協力関係を築くのが難しい人物、思い出深いがこの先役立ちそうにない製品(中略)なかには辛い決断もありましたが、成長のためにはどうしても必要な判断であったといまでも思います。
P46,P47
仕事は「何を」するかより「誰と」するか
いい人と出会うことができて、いい人を見極めることができて、いい人に気に入ってもらえたなら、仕事の半分以上は成功している言っても過言ではありません。
「アイデアではなく、人こそが成否を分ける」という事実を、肝に銘じておきましょう。
P218,P219
時間は有限、人生は有限であるということを普段から意識している人はとても少ない。今、やっていることは本当に必要?と、自分に問いかけるきっかけになる本だった。人生は選択の連続だ。