理系大学院生が試験のための勉強法を伝授!

理系大学院生が試験のための勉強法を伝授!

冬というと期末テストやセンター試験、大学入試が行われる季節ですね。また、国家試験や資格習得のための試験も多数行われています。

 

試験を受けるにあたり必要なのが勉強。毎日机に向かい何時間、長ければ1日の半分もを勉強に費やしているのではないでしょうか。

 

勉強をした分成績が伸びた、という人がいる一方、力を入れて勉強をしているのに試験の成績が上がらない、点数が取れない、という方もいるはず。試験の日が近づくにつれて焦りを覚えますよね。

 

勉強をしているのに成績が上がらない、という方は勉強の取り組み方に問題があるのではないでしょうか。勉強は時間をかければかける程成績が伸びる、というものではありません。逆に言うと、短い時間でも効率的に勉強を進めることができます。

 

今回は入試や資格習得に向けて勉強をしている方に向けて、成績を伸ばすための勉強法を紹介していきます。

 

 

彼を知り己を知れば百戦殆うからず

 

 

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」という言葉を聞いたことはありませんか。この言葉はあの有名な孫子に書かれた言葉で、敵を知り、自らのことも知れば戦いに負けない、という意味です。このことは試験にも当てはまります。

 

試験における敵とは、試験問題のことです。まずはどのような問題が出されるのかを知らなければ何から手をつければいいのか分からないですよね。極端に言うと、試験では数学が必要なのに英語ばかり勉強してしまう、というようなことが起こります。

 

そのため、まずは試験問題を入手しましょう。入試の場合は大学ごとに赤本というものがあります。資格の試験問題も過去問が本屋で販売されています。過去問を見て、どのような問題が出題されるのかザックリ把握しておきましょう。

 

次に必要なのが、己を知ること。これは、今の自分がどの程度試験問題を解く能力があるかを知るということです。まずは過去問を入手し、実際に解いてみる。ここから全てが始まります。

 

始めて見る問題もあったりすると思うので、最初は点数が取れなくても全然問題ありません。0点でも関係ありません。その次からが大事なのです。

 

学校や模試などの試験問題を解き終わって答案用紙を返却してもらったらそれで終わり、という人をよく見かけますが、これでは全く成績が伸びません。彼らは何のために試験を受けているのかを理解していないのでしょう。

 

試験を受ける目的。それは己を知ること。己を知るというのは、自分がその問題を解いて何点取れるか、ということではありません。その問題に対して何を理解していて何を理解していなかったのかを知る、ということなのです。

 

そのため試験問題を解き終わった後は、見直しが非常に大切です。点数が伸びないという人の多くはこれをおろそかにしているのです。

 

試験問題を解いたら必ず見直し。点数を伸ばしたいならこれを徹底してください。

 

 

まずは己を知ることから始める

 

 

試験問題で点数を取るにはとにかく試験後の見直しが大切です。と言っても、どのように見直せばいいのか分からない、という方が多いと思いますので見直しの方法を説明していきます。

 

問題を解いていると解けた問題、解けなかった問題、間違えた問題の3つに分けることができます。見直しの際には解けなかった問題と間違えた問題が重要です。

 

解けなかった問題については、どうして解けなかったのかを考えましょう。ある知識が不足していたのか、計算でつまづいて解けなかったのか、文章を読み落として解けなかったのか、色々な理由があると思います。

 

解けなかった理由を明らかにしたら、その理由を潰します。例えば三平方の定理を知らなかったので、三角形の面積を計算できなかったことが原因なら三平方の定理について勉強し直します。そしてそれを解答用紙にメモしておきましょう。

 

間違えた問題についても同じで、まずは間違えた理由を明らかにしましょう。公式を覚え間違えていた、計算を間違えた、問題文を読み間違えた、理由は様々あるでしょう。こちらについても間違えた理由を解答用紙にメモし、覚え間違えていたことや新たに知ったこともメモしておきましょう。

 

こうしたことを、赤本や過去問についている解答解説を読んだり自分で用意している教科書を読みながら、時間をかけて取り組みましょう。もう一度同じ問題を解いたら100点を取れる、という自身がつくまで繰り返してください。

 

これを、5〜10回、つまり過去問だと5〜10年分行いましょう。これだけでかなりの量の知識をつけることができます。それと同時に、自分がどのような問題が解けないのか、どの分野の知識が不足しているのか、ということも分かります。

 

分からないことが分かる、というのはとてもいいことです。何が分からないのかが分からないと勉強のしようがありません。分からないことを理解することが勉強です。実際に問題を解き、自分が何を理解していて何を理解していないのか、何について勉強する必要があるのかを明らかにしましょう。

 

 

知識のインプット ノートを何度も見返せ!

 

 

過去問を解き、解説を読むと自分にどの知識が足りなかったのかが分かります。それが分かったら次の段階に進めます。

 

次にすべきことは、自分に不足していた知識を自分のものにするということ。その方法は簡単で、ノートを作り何度も見返す、ということです。

 

やはり何かを覚えるためには、特に特定の分野に強くなるための知識をつけるにはノートを作るのが手っ取り早いです。ノートの書き方は自由で構いません。後で見返して理解できるようにしておきましょう。

 

ノートを作ったらそれで覚えた気になって見返さないという人がほとんどなのですが、重要なのはノートを作ってからです。1度ノートにまとめただけでは全て頭に入ってきません。それを何度も見返すことで頭にインプットしましょう。

 

ポイントは何度も見る、ということです。心理学でよく知られていることに、単純接触効果というものがあります。これは、何度も同じ人に会っていると好感度が上がる、というものです。

 

勉強も同じで、ある知識について何度も復習することで、好意を持つとまでは言わないものの、「またお前か」というように徐々に覚えることができます。自分で作ったノートを1日1回は見返すようにしましょう。やがて「○○ページの左上には××について書かれている」ということまで覚えられるでしょう。

 

 

敵の情報をリサーチする

 

 

まずは徹底して自分が理解していない知識を埋め、それを使える状態にしておく必要があります。己を知ることと言うのは戦いに例えると必要な武器を揃え、守備を固めることとも言えます。しかし戦いに勝つにはそれだけでは不十分で、攻めることも重要です。

 

攻めるにあたって相手の情報が何もないとアドリブで戦わなければなりません。しかし敵の情報があればどのように攻めるかなどの戦術を立てることができます。

 

試験勉強においても同じで、出題傾向や出題形式が分かっていれば対策はしやすいです。どこからその情報を仕入れるかというと、やはり過去問からです。

 

一通り過去問を解き、理解できていない部分を全てカバーしたら、過去問を分析しましょう。ただ眺めるだけではいけません。大問は何問あり、どの分野からの出題が多いのか、出題形式はどうなっているか、どの公式を頻繁に使うか、ということを分析するのです。

 

自分が分からなかった知識について勉強して理解し、その上試験問題ではどのようなことを問われるかということが分かればもう完璧です。後は試験の日まで自分の知識を整理しておきましょう。

 

 

まとめ

 

今回は試験の点数が伸びない方に向けて、点数を取るための試験勉強の方法を紹介してきました。

 

試験勉強で最も重要なのは、試験後の見直し。これをやらないと試験問題を解く意味がありません。過去問を解いたら見直しをして、自分には何が足りないのかを把握して補いましょう。

 

また、試験問題がどのような出題パターンが多いか、どのような傾向があるのかということを知ることも大切です。これを知ることでより重点的に勉強すべきことが分かるでしょう。

 

あることを覚えるには、自分でノートを作り知識を整理して、それを何度も見返すことが重要です。何度も見返すことで自然と頭の中にインプットすることができます。

 

今回紹介した方法を使って、大切な試験を乗り切りましょう。

 

 

 

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