サッカー日本代表のリーダー キャプテン長谷部誠の「心を整える」技術

サッカー日本代表のリーダー キャプテン長谷部誠の「心を整える」技術

プロローグ

2018年 サッカー ワールドカップがロシアで開催され、青きサムライたちの熱き激闘は記憶に新しいです。

得点を重ねた乾貴士選手や冷静な司令塔の柴崎岳選手などニューヒーローも誕生しました。
残念ながら日本代表は悲願の一次リーグ突破はなりませんでしたが、最後のベルギー戦での代表選手たちの戦いぶりは胸を熱くさせてくれたものです。

少し脱線しますが、後半戦開始直後からの2ゴールは観戦している日本中の誰もが勝利に期待を寄せたと思います。

確率的にも勝利の可能性が高かったです。

それでも、まさかの逆転負け。
勝負の世界は厳しいですね。

今回は、ハイレベルな世界の選手たちと真っ向勝負したサッカー日本代表のチームリーダー キャプテンの長谷部誠選手の著書から参考になる”言葉”をご紹介です。

書籍の目次

第1章 心を整える

1.意識して心を鎮める時間を作る。
2.決戦へのスイッチは直前に入れる。
3.整理整頓は心の掃除に通じる。
4.過度な自意識は必要ない。
5.マイナス発言は自分を後退させる。
6.恨み貯金はしない。
7.お酒のチカラを利用しない。
8.子どもの無垢さに触れる。
9.好きなものに心を委ねる。
10.レストランで裏メニューを頼む。
11.孤独に浸かる ーひとり温泉のススメー

第2章 吸収する。

12.先輩に学ぶ。
13.若手と積極的に交流する。
14.苦しいことには真っ向から立ち向かう。
15.真のプロフェッショナルに触れる。
16.頑張っている人の姿を目に焼き付ける。
17.いつも、じいちゃんと一緒。

第3章 絆を深める。

18.集団のバランスや空気を整える。
19.グループ内の潤滑油になる。
20.注意は後腐れなく。
21.偏見を持たず、まず好きになってみる。
22.仲間の価値観に飛び込んでみる。
23.常にフラットな目線を持つ。
24.情報管理を怠らない。
25.群れない。

第4章 信頼を得る。

26.組織の穴を埋める。
27.監督の言葉にしない意図・行間を読む。
28.競争は、自分の栄養になる。
29.常に正々堂々と勝負する。
30.運とは口説くもの。
31.勇気を持って進言すべきときもある。
32.努力や我慢はひけらかさない。

第5章 脳に刻む。

33.読書は自分の考えを進化させてくれる。
34.読書ノートをつける。
35.監督の手法を記録する。

第6章 時間を支配する。

36.夜の時間をマネージメントする。
37.時差ボケは防げる。
38.遅刻が努力を無駄にする。
39.音楽の力を活用する。
40.ネットバカではいけない。

第7章 想像する。

41.常に最悪を想像する。
42.指揮官の立場を想像する。
43.勝負所を見極める。
44.他人の失敗を、自分の教訓にする。
45.楽な方に流されると、誰かが傷つく。

第8章 脱皮する。

46.変化に対応する。
47.迷ったときこそ、難しい道を選ぶ。
48.異文化のメンタリティを取り入れる。
49.指導者と向き合う。

第9章 誠を意識する。

50.自分の名前に誇りをもつ。
51.外見は自分だけのものではない。
52.眼には見えない、土台が肝心。
53.正論を振りかざさない。
54.感謝は自分の成長につながる。
55.日本のサッカーを強くしたい。
56.笑顔の連鎖を巻き起こす。

最終章 激闘のアジアカップで学んだこと。

書籍に折り目をつけた場所

以下、参考になった箇所、心に響いた箇所など一部抜粋します。

ドイツには「整理整頓は、人生の半分である」ということわざがある。
日頃から整理整頓を心がけていれば、それが生活や仕事に規律や秩序をもたらす。
だから整理整頓は人生の半分と言えるくらい大切なんだ、という意味だ。
P19

 

僕は心がモヤモヤしたときこそ、身体を動かして整理整頓をしている。
心の掃除もかねて。
P21

仕事をしていると、どうしてもデスク周りが雑然としてくる。
整理整頓しなければ・・・、と思いつつも多忙であればあるほど後回しにしがちになります。
折に触れて、この言葉を思い出すようにしています。

僕は愚痴を言わないようにしている。
愚痴というのは一時的な感情のはけ口になって、ストレス解消になるのかもしれないけど、あまりにも安易な解決策だ。
何も生み出さないし、まわりで聞いている人の気分もよくない。
愚痴で憂さ晴らしをするのは自分の問題点と向き合うことから逃げるの同じ。
P24

何か嫌なことや、気に入らないことがあると愚痴や不満を言う人は多いです。
だからこそ、愚痴や不満を言わない人になれば、それだけでも価値が上がると思います。

愚痴だけでなく、負の言葉はすべて、現状をとらえる力を鈍らせてしまい、自分で自分の心を乱してしまう。
心を正しく整えるためにも愚痴は必要ない。
P27

 

競争を恐れない。
むしろ歓迎する。
そういう「競争ウェルカム」みたいな姿勢は、僕の特徴の一つかもしれない。
P104

私も競争は大好きです。
資本主義の中で戦っていきたい。
ZOZOの前澤社長は「競争嫌い」を名言されていて、圧倒的な成功を収めているので一つの新しい正解なのかもしれませんが。

努力や我慢は秘密にすべきだ。
なぜなら周囲からの尊敬や同情は自分の心の中に甘えを呼び込んでしまうから。
P114

 

「人の上に立つ人間は孤独である」ということだ。
岡田監督は南アフリカ大会の直前にある意味、非情な決断を下した。
ゲームキャプテンを替え、GKを含むいくつかのレギュラーを入れ替え、戦い方も従来築き上げてきたスタイルからの方向転換を決断した。
(中略)
この一連の変更を間近で見て強く感じたのは、岡田監督がすべて責任を負い、決めているということだった。
普通に考えれば当たり前のことだけれど、その決断がいい悪いは関係なく、代表チームを率いるというのは、これほど大きな孤独に耐えなければいけないのかと痛感させられた。
P164

この話の後に岡田監督のご家族とのエピソードがとても素敵でした。

待っていたら誰も声なんてかけてくれない。
自分の未来は自分で勝ち取るもんだ。
P190

本書を通して、感じることは長谷部誠という「真面目」という表面上のイメージからは遠い、芯の通った男としての熱さがありました。

イライラしがちになった時には、心を整えようと思います。

 

 

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