つけ麺「とみ田」社長語録はドライでシビア

つけ麺「とみ田」社長語録はドライでシビア

前回(昨日)に引き続き、経営者のビジネス書のご紹介。

ラーメン好きな方は間違いなくご存知の千葉県松戸市にある「中華蕎麦 とみ田」
(TVのドキュメンタリー番組で、その存在を知った)
平日は2時間待ち、土日は3~4時間待ちが当たり前の超人気店である。

私も食べたことがあるが、これがメチャクチャ美味い!もう一度言う

メチャクチャ美味い!

池袋の大勝軒が好きで、これ以上に美味いんじゃないかと衝撃を受けたほどだ。

この、とみ田社長の富田治さんの書籍「どうして人は4時間も「とみ田」に並んでしまうのか 日本一の行列ラーメン店の非常識経営哲学」を読み進めると納得することがあった。

ベースは大勝軒だったのだ。
富田治社長は、大勝軒の店主だった山岸一雄さん(故人)を敬愛し、その職人魂を引き継ぐべくラーメン道に邁進されていくことになる。

前回、ご紹介した大阪の鉄板神社 田中寿幸社長がひたすら社員教育と厳しくも人間愛に溢れることを書籍の中で書かれているが、富田治社長は結構ドライな考え方の持ち主であることが分かる(本の中では)

社員教育に関することでも田中社長と富田社長では考え方が全然違う。

例えば、田中社長は

教育で一番大事なのは「言い続ける力」
何度言っても間違えるからといって、教育する側は「この人に教えても無駄だ」と教えることをあきらめてもいいのか?
絶対にいけない。

 

雇ったからにはその人の人生を丸ごと面倒見るつもりで教育する。
相手のことを本気で、必ずいい人生にしてやりたいと思うなら、教育を面倒くさがってはならない。

とあるが、富田社長は

自ら求めなければ何一つ吸収できない。
目的も向上心もない相手に愛を持って指導したところで、その相手に響くことはないだろうと僕は思っています。
ですから、僕は決して無理にスタッフを育てません。
最初は丁寧に教えますが、何度も何度もお願いしてまで働いておもらおうとは思っていません。
育つ子や伸びる子というのは、自分から求めてくるものです。
目的を持って、今その場所にいるわけですから、その目的を達成するために、めいっぱい吸収したいと思うべきだと思います。
仕事は教えてもらうのではなく、自分でものにする。

と、全然スタンスが違う。

どちらが正解・・・という話ではなく、やっぱり会社って社長の考え方一つなんだな、ということが分かる。
もう、これが全てと言ってもいい。

私もどちらかというと富田社長の意見に賛同している。

結局のところ、誰のせいでもなく、本人次第なのだと思っている。

■中華蕎麦 とみ田 富田治社長語録

 

街にしっかりと根づいた銘菓のような店をつくりたいと考えている。

 

お客様に愛されている店は廃れない。

 

短い時間に全神経を集中させる。
僕の自宅から店までは徒歩2~3分の距離なので、ギリギリまで自宅で精神を集中させてから店に向かいます。
本店には中休みがないため、昼食は取りません。
営業がある日は、食事をとるのは夕食のみ。営業中はトイレにもいかないです。
ラーメンを作ることだけに全神経を集中させているせいか、不思議と「おなかがすいた」「トイレにいきたい」という感覚にならないのです。

 

「毎日厨房に立つ」と決めたのは他でもない僕ですが、本当は辛いです。
逃げたい自分と、逃げちゃいけない自分が心の中で戦う。
疲れていて、「今日くらい休んでもいいかな」「休みたい、休みたい」と1000回くらい思う日もあります。
そんな時には、歯を食いしばってお客様のことを思い浮かべるようにしています。

 

何度も何度も自分に言い聞かせて、必死の思いで奮い立たせています。
スタッフにとっても僕は手本にならなければいけない存在です。
「疲れたから」といって、安易に店を休んでいるようでは、皆に示しがつきません。

 

毎日厨房に立ち、調理の基本を全てこなしながら、お客様に「ありがとうございました。」と頭を下げる僕の姿は、弟子たちに見せる一番の教科書。

 

店主であるマスターが一生懸命やっているのに、僕たちが怠けていたらいけないなということが、背中越しに伝えていければいいなと思っています。
楽をすればしたなりの結果が出るのは必然。

 

大変な思いをするのが僕の使命と何度も言い聞かせながら、毎朝僕は弱い自分と戦っているのです。

 

業績を上げたければ何はなくともまずは「人」

 

人の心を動かしたければ、まずは自分が手本となって背中で示すこと。
今日の努力が未来を決める。

 

成功しているお店にあるのは社長の器と人間力

 

自ら求めなければ何一つ吸収できない。
目的も向上心もない相手に愛を持って指導したところで、その相手に響くことはないだろうと僕は思っています。
ですから、僕は決して無理にスタッフを育てません。

 

最初は丁寧に教えますが、何度も何度もお願いしてまで働いておもらおうとは思っていません。
育つ子や伸びる子というのは、自分から求めてくるものです。

 

目的を持って、今その場所にいるわけですから、その目的を達成するために、めいっぱい吸収したいと思うべきだと思います。

 

仕事は教えてもらうのではなく、自分でものにする。

 

スタッフには僕が思う100%のことを求めてきましたが、僕の目線で、僕の言ったことがすべてできるのであれば、そもそも僕の下で働いているはずもありません。
できなくて、未熟だから、僕の下についているのです。
「そのスタッフに完璧を求めること自体間違っていたのではないか」と思い直しました。

 

叱られる真意を理解する。
僕が怒る時というのは、失敗した時ではありません。
失敗を隠そうとしたり、嘘をついて保身したり、人間として卑怯だと思うことをした時、そういう時に雷を落とします。

 

叱るということは、本当にそのスタッフのことを思っている証。
響かないスタッフには、僕もドライな態度しか取りません。

 

叱られてからが本物。

 

思いを伝えても伝わらない人に、説教しても意味がない。
やる気ない人に時間を割くほど暇じゃない。

 

働いてくていることに対して感謝こそしていますが、心構えがなっていない人には、正直、怒りもしないです。
「おつかれさま。がんばってね。」
これで、おしまい。

 

そういう人は人員の一人として頑張ってほしいと思います。
その代わり、「組織を動かす側の人間になりたい」という志のある人間には、僕はいくらだえも応えたいと思っています。

 

「僕は上司に叱られるんです」という方、幸せじゃないですか。それだけ期待されているということです。
そこを履き違えてはいけません。
期待を持っていただいているわけですから、それを上回るぐらいの仕事を以て恩返しをしたらどうでしょうか。

 

すべてを負と捉えずに、プラス思考で考えていかなければ、自分で自分を殺してしまいます。

 

叱られているのであれば、「叱ってもらえている」と思うこと。今いる場所が一番いい場所だと信じて、腐らずに頑張ることです。
「叱られている間が花」ということを忘れないでください。
「言われないからいいや」ではなく、「期待に応えられなくて申し訳ない」と思えるかどうか、そうやって自主的に、ひとつひとつの事柄を経験、学習として積み上げていける人は、どんな仕事であっても、将来きっと成功するはずです。

 

人並みの努力は人並みの結果しか招かない。

 

上司が意地悪を言うのであれば、それを受け入れられる自分になって見返すこと。
そうなれれば、その上司に対してひとつ「勝ち」だと僕は思います。
相手の言動に「何を?気に入らねえな」と思っていたのでは、所詮そこまでの人間ということです。

 

これができる人間しか、上に立つことはできません。

 

これだけたくさんの人がいて、みんながみんな出来てしまっては、世の中が成り立たない。
年収300万の人がいて、400万の人がいて、800万の人がいて、1000万以上の方がいる。
世の中はそういう構図になっているのです。

 

じゃあ、あなたはどこを目指しますか?という話です。

 

いっぱい稼ぎたい、いい生活を送りたい。
だったら、頑張るしかないじゃないですか!

 

嫌なことを受け入れられる自分になるということは、誰にでもできることではありません。
だからこそ、そこを目指すことに意味と価値があるのです。

 

しっかりと僕のもとで働いて頂いて、評価に値するような子が独立するといのであれば、僕は全面的にバックアップをします。
でも、「この子は絶対に失敗するな」という子には「まだ待った方がいい」と全力で止めます。
会社にいる時からダメな子が、独立して成功するわけがないからです。

 

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